窯業系サイディング豆知識 土浦市の優良業者といえばハイウスメイク牛久ですね。
本日SAITOの現場管理物件の紹介
稲敷郡阿見町 屋根葺き替え(ガルバニウム鋼板カバー工法)
既存屋根スレート瓦パミール。ノンアスベストの初期のころの瓦で耐久性が低いタイプ。この瓦に心無い塗装屋が塗装をしてしまったために劣化が進行してしまった。このタイプは弊社が最初の業者であれば100%塗装工事はお受けしません。葺き替え、カバー工法による葺き替えの提案になります。今回はカバー工法での葺き替え工事としてお請けしました。
足場最上段からの撮影でした。勾配がきつくて屋根を歩行できませんでした。職人はさすがですね。
本日のお題は「窯業系サイディングの塗装」です。
・近年もっとも多い外壁素材、「窯業系サイディング」。窯業系サイディングはモルタル壁などと比べると作業性も良く意匠性(見た目の美しさ)も高い外壁です。その他ALC、RC造などがありますがコスト的にも安く早く完成できるとあって住宅メーカーでは多用しています。
・窯業系サイディングは基本的にはセメントに繊維質を混ぜ、板状に成形した外壁材です。竪貼り、横貼りできますが横貼りが圧倒的に多いです。厚みは古いものは12mmもありますが現在は14mm~26mmまであります。長さは3030mm、1820mmが主流。幅は450mm、910mm、1000mmなどがあります。基本裏面は無塗装です。表面は工場で塗装されているものが大半です。施工は釘止めと金具止めがあります。釘止めの場合、釘の周りが破損したり、釘頭をコーキングしてタッチアップしたりなど経年劣化とともに汚く目立つことが多いです。金具止めは外壁表面に出ないので仕上がりがキレイです。金具がずれ落ちるとサイディングボードが下がってしまったりすることも見受けられます。
・生産時の塗装もグレードによってはかなり耐久性が上がってきています。メーカーで製品保証もついているようです。長いもので30年の保証付きの高品質な製品も出始めました。塗装屋さんはちょっと辛いけど。30年近く経過しないと御縁をもってもらえないから。
・高意匠性サイディングは2色以上のカラーで仕上がっているものが多くなってきました。塗替えの際には意匠性を損ねないよう塗装方法や塗料もしっかりと選択しなければなりません。下記画像のサイディングの場合、既存の雰囲気を残すためには塗りつぶすことができないので、クリヤー塗装を選択します。そのためには塗装前の状態が良くなければなりません。色褪せ下部分などがでてしまうとクリヤー塗装ではカバーできません。また目地との色分けが施してある場合なども塗りつぶしではもったいないです。下記画像の3番目・4番目はクリアー塗装またはWトーン工法(2色以上の色分け塗装工法)で塗装を行うことが望ましいです。もちろん柄を残さないということであれば普通に塗りつぶしてもかまいません。(もったいないですが)
窯業系サイディングボード塗装の場合の塗料選択は多少柔軟性を帯びているものが良いと思います。コーキングの上から塗装がかかる部分に少しでも追従するようにとい意味合いです。Wトーンで塗装する場合は中塗り、上塗りの塗料はラジカル制御形のタイプで塗ることをお勧めします。基本使うローラーが認可店専用のローラーカバー付きのものになるのでスズカファインの講習を受け、認定店のみの施工となるのでよく確認してください。
★ 塗装時のコーキングについて
・窯業系サイディングボードの場合ボードとボードの間はコーキングで処理されていることが大半です。塗装時には竪・横目地のコーキングや窓廻りのコーキングなどの見直しが必要です。コーキングの見直しは足場がある時でないと難しいです。高所は梯子では危険です。足場を使うときに一緒に手直しすることが得策です。方法は既存のコーキングを剥がして新規にコーキングを打つ方法(打替え)と、既存コーキング部分の上からプライマー(接着材)を塗って打ち増す方法(打増し)があります。
・コーキングの種類も豊富にあります。窯業系サイディングボードの目地は、その上から塗装を施すことが多いので良い材質のものを選ばないと汚れが染みの様に付いてしまったり、簡単に切れてしまったりします。また打替え時にコノ字型に窪んだ部分にプライマーを塗布します。プライマーは背中に当たる部分には基本塗らないようにします。両サイドの面に塗るのが望ましいです。コーキング自体が柔軟性を持ち合わせていますので多少の引っ張りにはついていけるのです。背面部にプライマーを塗布してしまうとかえって振動に耐えれず、コーキングのひび割れを起こしてしまいます。
・耐久テストなどの結果から判断すると、現在一番優秀なコーキング材はオート化学の「オートンイクシード」です。乾きが悪いので、コーキング打設後は乾燥期間として3~6日程度空けましょ。無理に塗装するのはNGです。
★窯業系サイディングボードの下塗りについて
・窯業系サイディングは表面の加工や塗装により、再塗装時に下地材を選んでしまうことがあります。通常は主材(中塗り・上塗りなどの塗料)に合わせて推奨下地材があります。しかし製品によって難付着性のタイプのボードがあります。密着性を重視しないと剥がれやすい状況を作ってしまうということです。密着性の高い下塗り材は価格も高いため、知識のない担当者や良心のない業者に当たってしまうと、通常の安価な下塗り材を薄めて使われてしまう恐れもあります。下塗りは大事な作業です。
推奨下塗材:下塗材の記事ブログ
プレマテックス シリコン浸透シーラーEX
日本ペイント:ファインパーフェクトシーラー
関西ペイント:ダイナミックシーラー
★窯業系サイディングボードの塗装について(仕上げ材の選択も大事)
・しっかりと下地調整ができたらいよいよ本塗りです。塗料ごとに推奨回数や方法などがきまっています。一般住宅の塗装では吹き付け塗装はほとんどしません。ローラーでの施工で3回塗りが基本となっています。下塗り後の状態であればあと2回です。中塗り材と仕上げ材が違うものもあります。また3工程で仕上げて4回目の保護塗装(オーバーコート)も可能です。但し塗料の相性もありますのですべてにオーバーコートできるということでもありません。
・現在弊社で窯業系サイディングボードの塗装で御依頼いただいた場合、一番材質の高く長寿命の見込める推奨塗料は以下の通りです。
・プレマテックス製 多重ラジカル制御形無機塗料 GLASTAGEシリーズ FLEX COLOR(塗膜保証12年)
・日本ペイント ファインパーフェクトトップ(塗膜保証7年)
ハウスメイク牛久 土浦店ショールームは土曜日・日曜日も営業しております。是非一度ご来店下さい。WEB又はお電話で御来店の日時を御予約いただけましたら担当者を待機させ良いお話ができると思います。宜しくお願いいたします。